関節症を抱え、内科的にもいろいろな疾患を持ち、最近はめまいもみられるという利用者さん。
それぞれ診てもらっている病院が違う。
そして、それぞれでセルフケアを指導されている。
一つ一つは大した量じゃなくても、全部を毎日やるったら・・・。
こりゃまた、大変な話だ。
家で暮らす利用者さんのところへ行っていると、
あちこちに不調を抱え、あちこちの病院で薬を出してもらってたら、いつの間にか同じような目的の薬が重複していて沢山薬を飲んでいたなんてことがある。(場合によっては、飲みすぎて更に不調を招いていた。なんて事もある。)
それを、一か所の薬局や一か所のかかりつけ医を持つことで、薬が整理されて飲む数が減ったということを経験する。
かかりつけ薬局やかかりつけ医が服薬整理をするように・・・。
其々の機関で指導される体操などのセルフケアも、時々見直して、整理するのも訪問リハビリの仕事のうちだな~。と思った。
西洋医学は体を細分化してきっちり突き詰めるのが得意だ。
リハビリも「全人的に」と言われるものの・・・。
病院では、疾患名に対して指示が出て、疾患名に合わせて診療報酬が決まるという仕組みもあり、疾患や一つ一つの症状に対して対策が取られることが往々にある。
一つ一つの体操は素晴らしくても、それを家で続けていく利用者さんの身体は一つ。
自主体操は続けない人がほとんどだけど、時々、こうやって真面目にしっかり続けている人もいる。
そして、目的はどこかにいってしまい、「体操を続けること」が目的になっている人も・・・。
其々の機関で指導されたセルフケアがダメ。という話ではなく、自分が日々伝えていることも含めて、セルフケアを伝えるとき、目的と手段を明確に伝えることの難しさを感じた事例。
足すよりも、引く方が難しい時もある。
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