便秘のお話

パーキンソン病をお持ちの方で便秘に悩まされている人は多いです。

手が震える・・・とか、足が動きにくくなる・・・とか、運動の症状が出る前から便秘の症状がある人が多いそうで、一説には「パーキンソン病は脳から始まる病気ではなく腸から始まる病気だ。」と言う先生もいるぐらい。パーキンソン病と便秘は切っても切れない関係。


バナナを食べる。とか、運動する。とか、水を飲むようにする。とか、それぞれ色々な工夫をされていて、患者さん達が集まると情報交換が盛んに行われていて、私もすごく参考になっています。


ここでは、最近私が実感している超個人的な便秘の話。

便秘に悩まれている方の参考にもしかしたらなる・・・かもしれない。と思って書きます。

(参考にならなかったらごめんなさい。←先に謝っておく。)


母に聞くと私は幼少期から便秘になりやすい方だったそうで、高校生の時がピークで酷くて、うさぎの便みたいなのがコロコロと出るだけで、常にお腹が張っているような感じでした。

食事や運動、生活習慣など色々試しているうちに、今はだいぶ改善されていますが、油断すると便秘になりやすいです。


最近の傾向は火曜日〜土曜日はスッキリ。気をつけないと日曜日と月曜日にどうも調子がよろしくない。出なかったり、硬かったり。


はて?さて?この二つの期間。何が違うのだろう?


食べているものは・・・? だいたい同じようなもの。

運動は・・・? だいたい同じようなもの。

睡眠は・・・?だいたい同じようなもの。

飲んでいるものは・・・?だいたい同じようなもの。


何が違うかなーーーー?って探っていって。

「あ!」

平日は3歳の長男が保育園に行っていて、土日は休みでほぼ終日一緒に過ごす。

こう言うと、便秘の原因は長男だ!って言ってるみたいでヒドい話になっちゃいますが、

便秘の原因は長男と一緒に過ごす時の「自分の在り方。」でした。


朝起こさなきゃっ。

着替えさせなきゃっ。

ご飯作らなきゃ。食べさせなきゃ。片付けなきゃ。洗濯しなきゃ。

散歩に行かせなきゃ。遊ばなきゃ。昼ご飯作らなきゃ。食べさせなきゃ。トイレは?おむつは?

買い物行かなきゃ。絵本読まなきゃ。風呂・・・着替え・・・歯磨き・・・寝かせなきゃ・・・。


気がついたら、朝から晩まで「〇〇しなきゃっ」「〇〇させなきゃっ」の連続。


ご存知の方が多いと思いますが、人には自律神経というものがありまして。

自律神経には交感神経と副交感神経というものがあります。

「さぁ うごくぞ!やるぞ!」って時は交感神経。

「ほぅ。休もうか〜」って時は副交感神経が働くそうです。


さて、腸がよく働くのは交感神経が優位な時でしょうか?副交感神経が優位な時でしょうか?

さて、「〇〇しなきゃ」と考えている時に頑張るのは交感神経でしょうか?副交感神経でしょうか?


腸は副交感神経が優位の時。「〇〇しなきゃ」は交感神経が頑張りすぎちゃいやすい思考です。


長男と終日過ごす週末は、ずーーーーーーーーっっと「ほっ。」と休むことなく、〇〇しなくちゃ!に追いかけられていたんです。

実際には体が動いていない時でも、「次は、これして、その次はこれして・・・。」と頭の中では先に先に進んで全く休まない。

食事を食べていても、食べているものや消化してくれている自分の体には気がいかず、自分の外ばかりに気がとられていました。


そうすると・・・。硬くなっちゃうです。腸が。便が。


なので、食事の時に、食べたいかな?お腹すいたかな?落ち着いているかな?自分の体、自分の消化器、自分の心に目を向けます。

自分が食べていること、食べているもの、食べている自分に少しだけ意識を向け、食べ終わった後、意識して休憩します。


そうすると・・・。火曜日〜土曜日までのスムーズさに近づくことができるのです。


でも、油断すると、ううううっ 出ない。うううっ硬い。ってなります。

その時は、「あれ?昨日、一昨日どんな風に過ごしたかな?」って振り返ります。


便秘は辛いです。でも、便は腸の様子を教えてくれます。

腸は自分を教えてくれます。


私に何かを知らせようとしてくれている。そう思えたら、便秘も「嫌なもの」「自分から追い出したい物」ではなくなる・・・かも?しれません。


頭が働きすぎている時、ほぅっと休ませること。

お腹の動きが滞っている時、「おーーーいっ」って動かしてあげること。

そのお手伝いをヨガでできることがありますよ。一緒に快便を目指しましょうっ。



まめヨガ

北海道の石狩近郊でヨガ・瞑想・笑い呼吸法のレッスンをおこなっています。 パーキンソン病をお持ちの方向けのヨガのクラス「まめヨガ for PD」を主宰しています。

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