パーキンソン病の患者会
25年4月26日、パーキンソン病友の会札幌ブロックの皆さんに、「笑い呼吸法」をご紹介する機会をいただきました。
全国組織のこの会、北海道支部は札幌、旭川、函館、帯広、北見、釧路と、6ブロックに分かれています。
札幌ブロックは札幌市を含め札幌近郊、そして、苫小牧や室蘭などの胆振地方、余市やニセコなどの後志管内まで含まれています。
この度は、年度始まりの総会があり、その後に講演として呼んでいただきました。
笑いの効能はたくさんあって、
笑い呼吸法の本(「自分史上最高に整う!魔法の笑い呼吸法レッスン」著者:綿本彰)の中でも
・フィジカル効果
・メンタル効果
・ビューティー効果
と、3つに分けて紹介されています。
その中でも、今回わたしがテーマとして着目したのは、
ーコミュニケーションー
パーキンソン病には、「固縮」という筋肉が硬くなる症状があります。
これは、体の中でブレーキになる筋肉と、アクセルになる筋肉が同時に踏まれているような状況です。
動きにくさや重だるさ、疲れやすさなどを引き起こします。
表情を動かすのも筋肉です。そのため、顔が仮面のように動かない「仮面様顔貌」といわれる症状がみられる方もいらっしゃいます。
表情が乏しくなると、心の内が伝わりにくくなります。
心の中にある、「楽しい!」「嬉しい!」「あなたに会えてハッピーよ!」という思いが、表情と共に、言葉になると、すごく気持ちが伝わると思うのですが、もし、言葉だけで表情が硬いままだったら・・・。
気持ちの伝わり方はどうなるでしょう・・・?
笑い呼吸法は続けることで、
「自分の表情」に気づくことができます。
「あ。今、口はニコってしたけど、目は笑ってなかったな。」とか
「すごい、嬉しい!!」って思ってるのに、素っ気ない顔になってたな。・・・とか。
そして、自分の表情に気づき、自分の表情を思い通りに動かせるようになってくると、
心と表情にギャップがなくなってきます。
そうすると、自分の気持ちが伝わりやすいし、
相手の気持ちも受け取りやすい。
コミュニケーションが円滑になる。豊かになる。
そういう効果を、笑い呼吸法を継続することでわたしは、感じています。
と、いうことで・・・。
今回の講演では、最初に、
2人ペアになっていただき、自己紹介をする人と聞く人を決めて、
①自己紹介を聞く人は、無表情を決め込む。
②自己紹介を聞く人は、表情豊かに、相手の話を聞く。
①、②をどちらも30秒ずつ行い、印象を比較してもらいました。
これ、最初1分ずつの予定でいたのですが、
思った以上に、
無表情の人に話を聞いてもらう辛さ
そして、無表情で人の話を聞こうとする辛さがあり、30秒に短縮😆
「表情って大事ね。」を実感して頂いてから、
さぁ 本題!
笑い呼吸法の体験!をしていただきました。
準備運動の「はひふへほ笑い呼吸法」は、口も大きく。そして、「目も大きく!!」
肩呼吸を使った「安堵の笑い呼吸法」
胸式呼吸を使った「歓喜の笑い呼吸法」
腹式呼吸を使った「熱意の笑い呼吸法」
この三種の笑い呼吸法をご説明しながらやっていると、あっという間に時間となりました。
最後に、少しだけ、目を閉じて、ご自身に注意を向けます。
表情やお腹、胸、肩首、笑い呼吸法でたっぷり動いた部分を感じます。
「ピンチ!からの安堵」
「喜びが込み上げて広がる歓喜」
「よーし!やるぞと覚悟を決める熱意」
練習で使った情動のイメージも思い出します。
座ってやっていても、全身がポカポカ。
心も体をいい感じに整ったように見えました。
一通り、体験して頂いて、身体も場をほぐれたようで、最後に皆さんで記念撮影をしたお写真。皆さんにこやかな笑顔だったのが印象的!
貴重な機会をありがとうございます。
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参加者の方からのご感想を一部ご紹介。
Aさん
病気のせいとはいえ無意識のうちに表情が乏しくなり、それによって相手に与える印象がずいぶん変わってくる事がよくわかりました。笑顔を作り続ける事は難しいとは思いますが「いつも笑顔で」を心がけていきたいと思います。ありがとうございました
Bさん
マスク生活の中で気がついたら、「私顔の筋肉動かしてない。やばい」となってて、おでこに皺が多いのも目を開ける時に眉毛を使う癖があったからだと聞いていて、改めてやはりそうなのか・・・と実感しました。
Cさん
とっても楽しい講習でした
初っ端から夫婦で向き合っての自己紹介、に顔見ただけで笑いっぱなし。
その後もなんとも顔が緩みっぱなし。後木さんの笑顔はとても自然で素敵だなぁと思って見てました。私もステキな笑顔が作れるように頑張ります!
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